3.6
(
ピピン林檎 さんの感想・評価
4.6
“時間操作系の隠れた名作”という扱いに将来なるのかも？な《魅力作》
◆物語の構造について
2クール作品で時間操作系の優秀作／面白作というと直ちに、
(1) 『STEINS;GATE（シュタインズゲート）』（“タイムリープ” 但し、終盤には文字通りの“タイムトラベル”も行われる）、
(2) 『Re：ゼロから始める異世界生活』（“死に戻り”と呼ばれる“ループ”現象）
・・・が思い浮かびますが、本作では“リセット”と呼ばれる新たな時間操作の在り方が提示されています。
因みに、
(1) “タイムリープ（時間跳躍）”は、対象人物の記憶を瞬時に過去の特定時点（※『シュタゲ』の場合は最大で48時間前）に転送して、その転送先の時点から別の世界線を分岐させる方法。
(2) “ループ（巻き戻し）”は、何らかの条件でセーブされた過去の特定時点（セーブポイント）に、別の条件（※『リゼロ』の場合は主人公の死）をトリガーとして、対象人物の時間が強制的に巻き戻される現象。
(3) そして、本作に描かれる“リセット”は、
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・・・という現象を引き起こす能力であるが、但し、
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・・・という制約がある、という設定になっています。
そして、私が本作を視聴していて特に前半（ネタバレレビューを読む）にかけて面白いと思ったのは、
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・・・という能力者の指示の多重連鎖構造になっている点でした。
そしてさらに、本作の後半（ネタバレレビューを読む）では、
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・・・が、見事だと思いました。
そして、その対決が解決したあとには、
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・・・という物語の締め（※主要キャラクター間の感情関係の決着）が、きちんと描かれている点も良いと思いました。
◆本作の視聴上の難点について
最後まで見終われば、結局凄く満足できたし、その後は安心してもう2周も出来てしまった作品なのだけど、1周目の視聴時はやはり、「これ、本当に面白くなるの？」という不安が大きかったのも事実です。
というのも・・・
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・・・但し、こうした難点も、本作のシナリオの大きな転換点である第10話まで、何とか我慢して視聴し続ければ、解消していくものと思います。
確かに、『シュタゲ』や『リゼロ』に比べると、前半での面白みが不足していたせいで、視聴者の振り落としが進んでしまった本作ですが、せっかく視聴を始めたのならば、頑張って第10話までは何とか辿り着いて欲しい作品です。
◆視聴メモ
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◆制作情報
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◆各話タイトル＆評価
★が多いほど個人的に高評価した回（最高で星３つ）
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回
====================サクラダリセット (2017年4-9月) ==================
------- Ⅰ. MEMORY in CHILDREN （3話中の2話） ---------------
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------- Ⅱ. CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY （2話） ------
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------- Ⅲ. ビー玉世界とキャンディーレジスト （1話） -------------
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------- Ⅳ. WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL （3話） ----------
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------- Ⅴ. Strapping / Goodbye is not an easy word to say （1話） --
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------- Ⅵ. MEMORY in CHILDREN （3話中の残り1話） ------------
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------- Ⅶ. ある日の春埼さん （1話） --------------------------
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------- Ⅷ. ONE HAND EDEN （4話） ---------------------------
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------- Ⅸ. BOY, GIRL and （4話） ----------------------------
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------- Ⅹ. BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA （5話） ------
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★★★(神回)1、★★(優秀回)7、★(良回)13、☆(並回)2、×(疑問回)1 ※個人評価 ★★ 4.6
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※以下、取り留めない補足メモ
◆本作の独創性は、スワンプマンのアイデンティティ不安を作中に持ち込んだこと
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▲用語説明（wikiからのコピペ）
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１．思考実験
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２．スワンプマン
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◆もう一つの注目用語（マクガフィン）
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▲用語説明（wikiからのコピペ）
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３．マクガフィン
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